非美学的S調整理論
一般的に、H実数値はスリップダメージの効率を考え4n-1、8n-1、16n-1等といった奇数の値にすることが美しい配分とされており、逆に160、192、206といった偶数は嫌われる傾向にあり、不快感を与えるものとされている。
中にはH実数値が偶数のポケモンを使っているというだけで配信者にケチをつけたり、何がなんでもH実数値が奇数でなければ気が済まないというような拘りの強いプレイヤーもいる程である。
また性格補正のかかるABCDSに関しては、効率の良い11nが好まれる傾向にある。
非美学的理論では、こういったポケモンプレイヤー独特のパラメータ数値に対する拘りや価値観、偏見、心理を逆に利用し、主にミラーでのSのいたちごっこを制することを目的とする。即ち「美学的理論の逆張り」である。
例えば美学的配分の耐久サンダーの限界パラメータ値は
191(204)-×-143(196+)-145-110-134(108)
と想定される。
何故なら、H191とH189では16n-1であるH191の方が美学的に優れており、またBは11n調整のため耐久値をこれ以上下げると美学に反することから、数値美学を唱える者はSが134より上の数値の耐久サンダーを使用することは、あり得ない。
よって非美学理論的に、全ての耐久サンダーミラーに勝つことができるSの値は「135」であり、 ミラー意識であるならH190-S135とするのが好ましい。
H191ではなく、H190にすることに疑問を覚える人もいるかもしれないが、上位を目指すためには、こういったつまらぬ数値美学をまず捨て、勝ちに執着することに何より重きを置くこと。その一歩を踏み出せる勇気あるものこそ真の強者であると私はここに主張する。